高速バスの怪の巻
先日、田舎に帰ってました

京都駅から
高速バスに乗って、
明石大橋渡って
四国山脈越えて

土佐は何故にこれほど遠いのだ
さて、バスが京都駅を出発したのが
午後9時30分
途中、大阪は大阪駅(梅田)、難波駅、兵庫の三ノ宮駅に立ち寄り乗客を乗せる。終点 須崎には翌朝7時10分の到着予定だ。
車掌の車内アナウンスが流れる。
「え〜本日は当バスをご利用いただき、誠にありがとうございます。……途中、トイレ休憩のため、室津パーキングエリアで10分ほど停車いたします。狭い車内ではございますが、ゆっくりとおくつろぎください。」
本当に狭い。体が伸ばせない。ただでさえ寝つきの悪い私は、締め切ったカーテンの隙間から外を眺めたり、持ってきた本を読んだり、携帯をつついたりetc…
そのうち車内灯が消され、本が読めなくなった

一応、読書用補助ランプはあるものの、前後左右の乗客に気を使ってつけられない。携帯もまもなく電池が切れた
おわっている
「なぜにこんなときに・・・」しっかり充電してこなかった事を後悔しながら、なんとか寝ようと試みるも、すべて無駄である
そのうちバスは室津PAに到着

トイレ休憩をして、飲み物を買い、再びバスへ。
いろいろ考え事をしているうちに、少し眠気を催してきた

と、そのとき、再びバスがPAに入る。
「さっき休憩したのに、また

」と思っていたが、運転手のアナウンスもないし、誰も動かない。しばらくしてバスのドアが開く音がして、運転手が車外へ。
「なぁ〜んだ、車掌交代か」
しかし、
10分たっても
20分たっても誰も戻ってこない。
「そういえば、運転手以外に乗務員いなかったよな。。。」
嫌な予感が頭を過ぎる。しかし、誰もなんともいわないので、こんなこともあるもんかと自制しながら寝ようと努める。
高速バスには何度も乗ったことがある。しかし、乗務員交代の短い時間の停車以外、これほど長く待たされた記憶がない私は、だんだん不安になってくる。
やがて1時間が経過。「もしかして、
運転手の身になにかあったのでは
」
心臓発作で倒れている
通り魔に襲われた
失踪した
こうなると止まらない

もう寝るどころの話ではない。どうすればいい

なにができる

そうだ

運転手を探しに行こう

いや、他の乗客の不安を煽ってはいけない。落ち着いて〜他にいい方法は
馬鹿みたいに考えているうちに、2時間が経過

もう決定的だ

運転手は帰ってこない。俺が動かなくては〜
思わず起きていた隣の乗客に声をかける。
私「すいません、この状況おかしくないですか

」
乗客「ぼくもそう思っていたんですけど、時間はわからないですけど、前にもこんな事あったし、運転手が仮眠取ってるんじゃないですか

」
(呑気なもんだ。もう2時間だぞ、2時間

仮眠するってアナウンスもなかったし、こんなことあるか

)
私「そうですか、じゃ、もうちょっと様子見てみますか。」
そう話し、席に戻ったその時だった
